doctorからのブログ

2016年3月30日 水曜日

「歯周病治療」の現状

おはようございます、八木歯科医院です。

今日から気温も上がるようで、やっと春本番かとホッとしておられる方も多いと思います :) まさかまた寒くなるなんてことないでしょうね!
さて、昨夜は製薬会社のファイザーのインターネットシンポジウムがありました。時間は指定されていますが、ネット環境があるところであれば自宅でもどこでも受講できるのは便利ですね。

昨夜のテーマは「感染症としての歯周病治療 〜薬を有効に使うためには〜 」。
現在歯周病治療には
① 機械的プラークコントロール
ご自宅で皆さんでしていただく歯磨きなどのセルフコントロールと、歯科医院でのプロフェッショナルプラークコントロール(PMTCやPTCなどと呼ばれています)があります。
② 化学的プラークコントロール
薬局で買う歯磨剤から、歯科医院で処方される抗菌剤などがあります。

、があり最近はこの2つをそれぞれの患者さんに合わせ、組み合わせて治療を進めています。

この2つの中で、昨夜は化学的プラークコントロールの特に抗菌剤についてのセミナーでした。

お口の中には約800種類の細菌がありますが、歯周病原細菌は主に「グラム陰性嫌気性稈菌群」という種類の細菌で占められています。これらの細菌を無くせば歯周病を防ぐことができるのですが、そうはうまくいきません(汗  極端に言えば、お口の中を無菌状態にすれば良い、となりますが、そんなことは当然不可能で、マイナス面を考えると恐ろしいことになります。
そこで私たちは、歯周ポケット内の総菌数に占める歯周病原菌の割合を低く維持する事に主眼を置いています。

また、薬剤でけでも、歯科医院でのSRP(スケーリング ルートプレーニングの略です)と呼ばれるプロフェッショナルプラークコントロールだけでも、それは不可能な事が分かってきました。そこでこの2つを有効に組み合わせます。

1995年にアメリカでFull Mouth Disinfection(FMD)という手法の有効性が証明されました。これは極めて短期間(1日!)で、薬物療法と機械的プラークコントロール(SRP)のコンビネーションを徹底的に行い口腔内から歯周病原細菌を除去する方法です。

これを日本の私たち一般開業医向けに改良されたものが、アジスロマイシンという薬剤を服用していただきながら、短期間(2〜3回)で機械的プラークコントロールを局所麻酔下で行う、というものです。

アジスロマイシンは商品名「ジスロマック」。
内科でもよく使われていますのでご存知の方もおられると思います。
歯科においては、歯周病関連細菌に対して十分な抗菌力を持っている、ターゲット局所に対して効率よく有効濃度が得られる、作用時間が長い、などの優れた作用があります。
反面、下痢になりやすい、という副作用もあり要注意ですが、2〜3日と短い場合が多いようです。
 

今後は、歯周病に対してこのような治療も多くなるものと思われます。
私たち臨床医は安全が確認された治療から行っていきますが、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。


 

 

 


 

 


 

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2016年3月27日 日曜日

「糖尿病と口腔ケア」

こんにちは、八木歯科医院です。

今回は歯科医師会やメーカーの発行している雑誌を中心に、最近の歯科界のトピックスをお伝えしたいと思います。

① 「12歳の永久歯のむし歯本数が一人当たりの平均でついに1本を切りました!」
文部科学省の平成27年度学校保健統計調査速報によると、前年度より0.10本減少して0.90本となり、ついに1本を下回ったそうです。
調査が開始された昭和59年度が4.75本でしたので約1/5にまで減ったことになります。ちなみに最小は新潟県で、県として全国に先駆けて「歯科保健推進条例」を実施されています。また、歯ブラシの購入額の高さも全国有数です。

② 「むし歯菌と脳出血の発症に関連あり。口腔ケアが脳血管疾患の予防に繋がる!」
全脳卒中の約20%を占め、症状が重篤となり易い脳出血ですが、今まで主な原因として過度の塩分摂取、及び高血圧や糖尿病などの生活習慣病が挙げられていましたが、最近、国立循環器病研究センターの研究チームが大阪大学大学院歯学研究科や京都府立医科大学院等のチームとの共同研究で、むし歯の原因菌であるミュータンス菌が脳出血の発症に関与している事を突き止めました!
毎日の歯磨きや歯科医院での治療による口腔ケアの向上が脳出血の予防につながります。

③ 「全国での1日で歯科医院を受診される患者さん総数は136万3400人。そのうち60歳以上が全体の半数を占める。」
今後、私たち歯科医も医科の知識がもっと必要になってきます。循環器系の病気や糖尿病などの持病を持っている方は普通になってなってきています。

さて、今回のテーマもそんな事情に多少関係しています。

愛媛県松山市で「にしだわたる糖尿病内科」を開業されている西田亙先生のお話を読ませていただきました。リンクさせていただいた失礼をお許しください。先生はご自身の体験などから、いかに糖尿病の治療、改善に口腔ケアが必要かをお話しされています。

例えば、血糖値300の男性42歳の患者さんは症状の悪化により入院して病院食を食べながら1日4回のインスリン注射を行っておられました。ところが毎朝、枕が血で濡れるという事で歯科治療を受けられた結果、血糖値が一気に下がり、結局飲み薬一つになったそうです。月に1万5千円ほど負担していた治療費も数千円で済むようになられたとの事です。
それまで、先生が熱心に食事指導をされても改善されなかった食事内容がガラリと改善されたのは、実は重度の歯周病による「味覚障害」が原因で繊細な味が分からず、高カロリーの味の濃いモノばかりを食べていたせいだったようです。先生は歯周病によって「味覚障害」が起こりうるという、私たち歯科医にとって普通に認識してきた事を、何故もっと早くに医師に伝えなかったのか!と、厳しく指摘されています。
また、大人だけでなく小児性の糖尿病も同じく、歯周病の「味覚障害」による偏食が原因ではないかと指摘されています。

以上の事からだけでも、「糖尿病」の治療、改善にもっと歯科医は積極的に関わっていくべきだと言われています。
現在、「糖尿病」患者は2200万人ですが、歯周病患者は8000万人と言われています。内科などを受診されている「糖尿病」患者さんで、グラグラする歯がある、歯磨きすると血が出る、といった方は歯科医院でフォローさせていただく、逆に歯周病を主訴に歯科医院に来院された方は、歯科医が血糖値を計り、必要ならば「糖尿病」専門医を紹介させていただく、といった「医科歯科連携」が必要な時が来たようです。

当院は高血糖の患者さんの抜歯などのために血糖値測定器を常備していますので、「糖尿病」をお疑いの方や、今はそう思われていない方も一度測らせていただき、皆さんの健康維持に当院も少しでもお手伝いさせていただけましたら幸いです。

また、循環器系の病気で血をサラサラにする薬(ワーファリンなど)を服用されている患者さんも多いことから、「INR」(血の固まり具合を見ます)測定器も常備しています。これもぜひ活用していただきたいと思います。
定期的に血糖値とINR値を知っていただくことは大変有用な事と確信いたします。ご遠慮なく申し出てください!

西田先生は、「もし今の知識を持って歯科衛生士になれたら、きっと多くの人を救うことができる。だから僕は生まれ変わったら歯科衛生士になりたいと本気で思っているんです。」と言われています。
先生のこの言葉を私たち歯科医への叱咤激励と受け止め、今後も患者さんのために日々勉強をし続けていきたいと思います。


 

 


 

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2016年3月16日 水曜日

「エビデンス」と「顎関節症」

おはようございます、八木歯科医院です。
やっと春が来そうですね! ただ今週末にかけて天候が良くないようですが、暖かくなるのが楽しみです。

ところでみなさんは「エビデンス」という言葉をご存知でしょうか?

先日、内科の先生と共通の患者さんの件でお話しする機会がありました。その患者さんは婦人科、整形外科、内科、歯科と現在4つの科を同時に受診されています。内科の先生は、それぞれの科から処方されている薬の中には「エビデンス」の低い薬もあるようなので、一度個々の薬を整理する必要があるのでは?との話をされていました。もちろん医療従事者同士の会話ですので違和感なく話は続きましたが、
後述することがきっかけで「エビデンス」という言葉は患者さんはご存知だろうか?とふと思ったのです。
どの分野でも、その分野の人間しかピンとこない用語、業界用語があると思います。
今回は「エビデンス」という医療分野での用語を、頭の片隅にでも置いていただけたら、と思いました。
私たち医療従事者は日頃から患者さんに分かっていただき易いように話すように心がけていますが、もし分からない言葉があれば、ぜひご質問ください。

さていつものように前置きが長くなりましたが、辞書で「エビデンス(Evidence)」と引けば、「(立証するための)証拠(物件)、物証、証言、証拠、、、」と出てきます。ではこの言葉の使い方を、日本歯科医師会の冊子などを参考にご説明いたします。

私たちはこの言葉を、ある治療の根拠となる論文、その中に含まれるデータ、研究結果」という意味で使っています。
また最近は、個々の論文やデータを指すのではなく、一つのトピックスに関する世界中の研究結果を共通の透明性のあるルールに従って作成した統合の研究結果の総称として使うことが多くなってきました。

例えば、Aという薬のある病気に対する効果に関する論文が5つあり、その中の1つのみが「効果あり」、残りの4つは「効果なし」とされていた場合、以前だと先生によってはその「効果あり」という1つの論文のみを根拠に薬が処方されていましたが、今はその薬は「エビデンス」が低いとされ、通常処方されないことになります。

「エビデンス」とは高い、低いと表現されることが多い、そういう用語です。


それではもう一つのテーマの「顎関節症」です。
今回は当院の「顎関節症」に対する治療方針をお伝えいたします。、、、と言ってもシンプルなことで、「日本顎関節症学会」で決められた「顎関節症患者のための 初期治療のガイドライン」というリーフレットに従っている、という事だけです。
もちろん歯科医師側には詳しい専門冊子がありますが、基本、というか全ては見開き1ページに簡潔に書かれた患者さんのためのリーフレットにある通りです。当院も待合スペースに置いていますので、ぜひ一度ご覧ください。

 内容は以下の3点です。



 
それぞれのアンサー欄の最終行に小さく、その治療に対する推奨度を「GRADE」で書かれ、その根拠になる「エビデンス」の高さが記載されていますね。
 
Q1、「顎関節症だから、歯を削って調整します」 それって、有効?
A1、いきなり歯を削るかみ合わせの調整を受けるのは、できるだけ避けましょう。

この勧告に対しては「GRADE 1D : 強い推奨 / "非常に低" の質のエビデンス」です。

Q2、あごの筋肉が痛いとき、スタビライゼーションスプリントは有効?
A2、スタビライゼーションスプリントを使った治療を受けてもいいでしょう。

同様に、「GRADE 2C : 弱い推奨 / "低"の質のエビデンス」。

Q3、顎関節症で口が開かないとき、開口訓練は有効?
A3、開口訓練をするのはいいでしょう。自己流ではなく、歯科医院で説明を受けてから、行ってください。

同様に、「GRADE 2B : 弱い推奨 / "中"の質のエビデンス」。

このリーフレットをお読みいただくとお分かりのように、「顎関節症」治療に対するエビデンスとなる研究結果は未だに少なく、現状では私たち一般開業医は平均2週間の初期治療の経過観察の後、改善がなければ専門医の紹介をお勧めすることになります。

ただ、幾つかの要点を覚えておいてください。
①、「口を大きく開け閉めした時、あごに痛みを感じる」場合、「顎関節症」の可能性があること。

②、開口障害25mm(これは痛みなく口を大きく開けた時、ご自分の人差し指、中指、薬指の3本が縦に少し余裕で入れることができる程度です)未満の場合、「破傷風」の疑いもあること。お笑いにならないでください。これは命に関わることです。いずれの科でもいいですので、すぐに受診してください!

③、徐々に開口障害が進行している場合、腫瘍による可能性がありますので、この場合もすぐの受診をお願いいたします。

④、あごの痛みの程度を0〜100点で点数をご自分でつけてみてください。0〜30点の場合は治療の期間も短く、予後も良いと思われます。逆に80点以上の痛みがある場合は、「顎関節症」が原因でないこともありますので、この場合もすぐに専門医をご紹介しますので、ぜひご来院ください!

以上です。
最後となりますが、毎回お伝えしてますように、「何もなければ、それで良し」と思っていただき、いつも早めの受診を心に留めておいてください。


 

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2016年3月11日 金曜日

「天声人語」、、、

今回も前回に引き続き歯科のクリニックのブログを流用し、私的感想を述べるだけの内容です。せっかく歯科医院を探しておられる方には大変申し訳ありません。変な歯医者、とスルーしてください(汗

さて今回のテーマは、「天声人語」は今もって優れたコラムの一つだ、ということです。主題の選択、鋭い洞察、そして全てを語らず、いつも読者の探究心を起こさせてくれる、本当に素晴らしいコラムだと思います。
私のような理系の人間もセンター試験(共通一次、、、なんて懐かしい!)を経験した者は、当時の思い出に重なり苦い思いもしばしばですが、それでも今も毎日「天声人語」だけは欠かさず読みます。しかし私の探究心と格好をつけて言いましても、WEBでの検索や書店を少し覗くくらいですが、、、

また、朝日新聞は購読してないからコラムも読めない方も、「朝日新聞デジタル」の無料登録を利用すると登録したメールアドレスに主要な記事のメールが届きます。もちろん無料登録ですので全文を読める記事は限られていますが、「天声人語」や「社説」、私のお気に入りの「クルーズマンコラム@NYタイムズ」も手軽にスマホなどで通勤途中に読めます。その時々のトレンドを感じるには、私にはこれで充分ではないかと感じることさえあります。

最近、一番印象に残っている記事は2月23日の「働かない働きアリとは、、、」です。全文は、登録の有無に関わらず「朝日新聞デジタル」ー「オピニオン」ー「天声人語バックナンバー」でご覧できます。
以下は私が検索した関連のあるリンクです。

【悲報】働きアリの約97%が怠け者だった

ほとんどの働きアリは働いてないことが判明

人間社会と働きアリの面白い法則

働きアリの集団にも2.6%ほどの全く働かないアリがいるとは驚きました。しかし彼らは決して必要悪な存在ではなく、むしろ集団の存続に絶対欠かせない必要なグループだということです。
「天声人語」の筆者は、この研究をされている北海道大学准教授の長谷川氏の言葉を借りてコラムを締めくくっています。恐縮ですが、大切な内容を示唆されている文章ですので、私も引用させていただきます。

「昆虫に限らず、人間の組織を含め、短期的効率を求めすぎると大きなダメージを受けることがある」

正常時の人間社会でもそうである上に、現代では内戦を繰り返す国々から人々が難民として、比較的豊かな国を目指して民族の大移動があり、移動先の住民からは治安悪化や雇用機会を奪う、など非難が起こり国際問題に発展している現状があります。すでに皆さんが言われているように、またもちろんこの問題だけでなく、今こそ人類の英知を結集して個々の地域や国の人だけでなく人類全体の平和的存続を考える時でしょう。、、、英知のかけらもない私はそれに参加できないのが残念ですが、、、

その問題は別にしても、まだメディアの無料のデジタル配信を利用されていない方は、ぜひ一度お試しください。いろいろ興味あることに出会えるはずです :)


 


 

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2016年3月 8日 火曜日

「引きこもり」とアドラー心理学。

おはようございます、八木歯科医院です。今日は寒の戻りの雨ですね :(
昨日までは、急にめっきり暖かくなり待望の「春」が来たような気がしました。やはり、まだお彼岸までは三寒四温、油断は禁物です。と同時に私は、なんか鼻の奥がムズムズして花粉症の恐怖の影に怯える毎日です(汗 、、、こんな対症療法もあるのですね、、、

さて先日は同年輩の友人たちと久しぶりに会い、大いに飲み(と言っても私は下戸で、気分だけ :))大いに食べる機会があり楽しい一時を過ごしました。が、その中で一人の友人の息子さんが最近「引きこもり」状態だと聞き本当に驚きました。また、それとは別に患者さんや知人から最近よく「引きこもり」にある青年たちの話を耳にします。
本人はもちろん、ご両親の心中を察すると本当に心が痛みます。

彼らには偶然にも共通項が2つありました。一つは大学生であること。もう一つはバイトなど契約関係にある仕事はきっちりできる事でした。何か関係があるのかも考察してみたいと思います。
皆さんの周りには、そんな若い人たちはいないでしょうか? 前途有望な彼らが苦しんでいる事は実に可哀相で残念です。
今回はそんな事も関係して、いつものように歯科に一見関係のないテーマを選びました。しかし口腔も体を構成する大切な一部です。お口の健康と全身の健康は密接に関連しているはずですが、、、
 

先の友人は息子さんの「引きこもり」の原因を、当然過去にあるはずだ、として見つけ出し必ず解決すると言っていました。その時私はふと以前に読んだ「アドラー心理学」を思い出しました。今回のテーマは私なりの「アドラー心理学」です。数回に分けて進めたいと思いますが、先日歯科の専門書を探しに書店に行くと、、、!!
今、「アドラー心理学」ブームなんですね! 『嫌われる勇気」は私も読みました。ということは、皆さんの方がよくご存知かもしれませんね、、、私の独断と偏見からくる誤りに、ぜひ、ご意見、ご賢察を教えていただけましたら幸いです。

「心理学」と聞けばフロイトやユングが頭に思い浮かびますが、もう一つ、今までは名前こそあまり知られてはいませんでしたが「アドラー心理学」があります。創始者のアルフレッド・アドラーに関してはリンク先のWikipedia先生をご参照ください。以下、私の解釈です。

「アドラー心理学」ではフロイトの心理学と違い、
① 心の中ではなく、対人関係を問題にしている。
② 原因論ではなく目的論を採用している。
、という点が特長だと思います。


私の友人が息子さんの「引きこもり」の原因を過去の事象に探し、もし探し出せた!とうとう見つけたぞ!、と思っても、過去は今更変えようがありません。
アドラーは、「病気が治れば、あるいは異常がなければ正常である、というふうに考えず、正常とは何か、健康とは何か、幸福とは何かを扱っている事」が他の心理学と異なっているのです。
また、彼は研究や治療はもちろんですが、育児と教育を重視したようです。どんな大人になって欲しいかという目的をはっきり意識していました。

その目標とは、
① 自立する。
② 社会と調和して暮らせる大人になる、という事でした。

そして、これらの目標を支える心理面の目標として、
① 私には能力がある。
② 人々は私の仲間である、と感じる事としています。

その上で「ライフスタイル」は変える事が可能であるとしました。ここでの「ライフスタイル」とは「性格」の事ですが、彼は「性格」という言葉に暗示されている「変えにくいもの」というイメージを嫌い「ライフスタイル」という言葉をあえて使ったようです。

「私には能力がある」=自分の人生の問題は自分の力で解決できる、という意味です。私には非常に耳に痛い言葉ですが、努力目標としています。、、、としておきましょう(汗

「人々は私の仲間である」の「仲間」はもし仲間関係がなくなっても、それは決して致命的なことではなく、次々と新しい「仲間」と関係を築く事ができる、と柔軟に考えよう!と言っています。

さて、アドラーは人間の悩みは全て「対人関係」の悩みである。と言ってる気がします。人間の行動には必ず「相手役」がいて、その「相手役」に自分の意図した思いを抱かせる、という事がその人の行動を決める!と考えました

そこで私はこう考えたのです、、、

「引きこもる」=両親や他の特定の誰か、が心配する、悲しむ、等々。

従来の「原因論」心理学では、何か過去の事象が原因で「引きこもる」のですが、アドラーの「目的論」心理学では「引きこもり」という手段をとることによって誰か特定の人が心配したり悲しんだり、意外と「引きこもり」で特定の場所に出ない事で誰かが喜ぶ事も考えられます。何れにしても、特定の誰かが感じる事が、「引きこもり」をする若者の目的じゃないのかな?、、、です。

では何故、「引きこもり」をしてまで、そのような事を望むのでしょうか?

私は、、、それは、自分は他人とは違う事をアピールしたい、あるいは他人とは違う自分を理解し認めて欲しいからではないか?と思いました。

初めの友人の息子さんに戻りますが、今まさに将来を見据え暗中模索している時期、しかも思春期を過ぎつつあり自己形成が完成しつつある時期に私たち大人は決まった型に彼を押し込めようとしていないか?、、、私もやっと社会人になったとはいえ我が子たちに対する私の姿勢を、今一度考えなければならないかな?、と思います。私たちにとっても「いつか来た道」なのですが、、、

このように、アドラーは今の行動の元を将来の目的だ、としました。将来の事なら変える事は可能性大です。余談ですが、これが今の「アドラー心理学ブーム」に繋がっているのかもしれませんね。

さあ、私の勝手な推測は今回はここまでとしましょう。

ここまでの私の稚拙な解釈におかしいと感じられ、もっと正しい「アドラー心理学」を知りたいと思われた方は、ぜひ書店やAmazon.comなどを覗いてみてください。

私は「アドラー心理学」の書籍はほとんど電子書籍で読みましたが、中でも「アドラー心理学入門」や、アドラー心理学を理解した哲学者と理解したくない青年との対話方式で書かれた「嫌われる勇気」は面白かったです :)



 


 

 


 

投稿者 八木歯科医院 | 記事URL

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