doctorからのブログ

2016年8月 2日 火曜日

「食物不耐症」(非アレルギー性食物過敏症)

8月最初のテーマは「歯科医院の日常会話」シリーズの予定でしたが、今朝いつものようにネットをチェックしていくと上記についての記事がありましたので、急遽テーマを変更しました。

「食物不耐性」(非アレルーギー性食物過敏症)

私たち、医療関係者の間ではよく話題となるのですが、まだまだ一般には広く認知されていないようです。

簡単に要約してみます。『25年以上、原因不明の偏頭痛に悩まされていたイングランドの女性が、ふと試した食材アレルギーを簡単に自己診断できるキットで(York Test)で、「乳製品」と「トウモロコシ」が上手に消化できていないことが、偏頭痛の原因だと突き止めたのです。』

ここで大切なのは、原因が「非アレルギー性食物過敏症」、別名「食物不耐症」だったということです。

特定の食物が、その消化が上手にできないことによって一般的なアレルギー症状がなくても、全体的な感覚的な体調や、疲れ、アトピー、下痢、などいろいろな障害の原因になっていた、というわけです。
記事にはイギリスではこのような「不耐性」がなんと45%の人にその症状が'見られると書かれています。

日本でもよく話題に上がるものに「グルデン不耐性」が知られています。小麦に含まれているタンパク質は「グルデン」と呼ばれている種類のもので、パン、パスタ、ラーメン、うどん!、クッキー、パンケーキ、などに使われていることが多く、もし、これらを食べた後に何らかの微弱なことでも体調に不調を感じられる方は、要注意です。

具体的な症状が記載されています。転記させていただきます。
① 膨満感、下痢、便秘など、消化器系のトラブル。

② 二の腕や背中にぶつぶつが出る。

③ 疲労感を感じ、頭がすっきりしなくなる。

④ 橋本甲状腺炎、関節リウマチなど、何らかの自己免疫疾患を持っている。

⑤ めまいがするなど、平衡感覚がおかしくなる。

⑥ PMSなど、ホルモンバランスの乱れによる症状が急に出る。

⑦ 偏頭痛が起こる。

⑧ 気分のむら、不安感や抑うつ状態になることがある。


また、オーストラリア人で80人から100人に一人の方に「グルデン不耐性」の方がおられるそうですから、日本人では推して知るべし、です。
原因不明の上記のような不調が感じられる方は、まず内科医に相談してみてはいかがでしょうか?いつも言いますように「何もなければそれで良し」です!

私事となりますが、私もかつて強烈な偏頭痛持ちでした。たまたま製薬会社で偏頭痛を研究している友人がおり、まず治療の第一歩は食べたものを簡単にメモとして残していくことだ、と言われました。そこから関連性が見つかる可能性が大きいそうです。

歯科の場合も同様です。初診時に「ここら辺が何かにしみて痛い」ということで来られることが多いです。見えない口に中のことですので当然だと思います。
私は「不可逆処置」は最後の手段'主義の歯科医ですので、レントゲンやその他のテストでも原因歯を特定できない時は、患者さんにいくら懇願されても勘だけでいきなり処置はしません、、、ちょっと、意地悪に見えるようですが、、、。
例えば「何かが沁みてここら辺が痛い」という方には、レントゲン撮影などをしてそれでも特定できない時には、まず、冷たいもの、温かいもの、どちらを食べるか飲んだ時に沁みやすいか? 次に、上下どちらの歯により強く感じたか?、などをメモしていただき、少しずつですが原因歯を絞り込み、それから処置を患者さんと相談します。(ちなみに、冷たいものに主に沁みているなら、最近よく耳にする「知覚過敏」では軽度です。温かいものでしたら、黄色から赤信号です)

このようにメモのような簡単なことでも、記録を取るということは、どのような場合でも必ず役に立ちものです。
是非ご参考になさってください。
 

診療所に置かせていただいている「坐摩神社」の御神花も、明日あたりには次が咲きそうです


 





 


 

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2016年7月31日 日曜日

「夏休み休診」のお知らせです。

夏休みの休診は、8月11日(木曜日)の「山の日」と、8月13日(土曜日)から17日(水曜日)までの土日を含めた6日間とさせていただきます。

8月12日(金曜日)は予約と急患の患者さんを中心に診療しておりますので、当日でもお電話での予約をお受けしていますので何かございましたら、ご連絡ください。


休診の件、ご了承ください。


 
 

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2016年7月29日 金曜日

「被せ物」「詰め物」に使う材料の選択にあたっての基準

「どんな材料を使ったらいいかな?」、、、今回は「歯科医院の日常会話」の2弾目として治療に使うマテリアルを取り上げてみました。

まず虫歯のある場所、大きさ、深さや神経の治療の有無(これは強度に関係します)などによって、使用可能なマテリアルはある程度絞られてきます。

その歯の神経の有無が、なぜ歯の強度に関係するのか?ということも、よく質問されます。例えば、同じ大きさの木を考えてみます。青々と葉をつけている木は多少の風にもしなって折れません。一方、枯れた木は普段の強さは一緒でも、強い風が吹くとポキっと折れてしまうことがあります。

歯も一緒で、神経と一緒に栄養血管があります。神経を取ると自動的にその栄養血管も取ることになり、歯が枯れた状態になるわけです。

さて本題の、虫歯の最終治療に使うマテリアとその使用方法は大きく3つに分けられます。


1つ目は、接着性材料(コンポジットレジン)と言われる樹脂系材料で、即日に直接お口の中で詰め物をする方法。

2つ目は、インレー、アンレーといわれる部分的な主に金属で作られた詰め物です。これは虫歯を削り、型を採った後、院内のラボや専門会社の技工所で作った物を、後日チェアサイドで微調整をして。セメントなどと呼ばれる接着剤でお口の中にセットする方法です。

そして3つ目は、フルクラウンと呼ばれているように、虫歯の歯茎から上の部分、お口の中に直接露出している部分を全体を削り、上記の2つ目と同様の手順で作った物を、やはりチェアサイドで最終調整しセットする方法です。


それぞれに、保険が適用されているマテリアルと、保険では使用を認められず、患者さんが自己負担しなければならないマテリアルがあります。

「保険」は噛むということを一番の目的にしていますので、マテリアルも強度が最優先されます。主に金属です。最近は上下左右4番目5番目の歯で内部に自分の根っこが残っている歯に限り、CAD/CAM冠と言って白い歯が保険適用されますので、これはどんどん活用してもらいたいものです

「保険」が認められない「自己負担」のマテリアルは、「噛む」という本来の目的に加え「見た目が綺麗」という「審美性」、アレルギーが出ないという「無害性」、を兼ね備えたマテリアルから選択することができます。

以上、患者さんにとってどれを選択するかを判断することは、はっきり言って非常に複雑です。金額的にも大きな差がありますので、私は患者さんの希望第一主義ですので、納得いくまで徹底的にご質問ください。

結局『「被せ物」「詰め物」に使う材料の選択にあたっての基準』は主治医と納得いくまで相談する!、ということに限ります。
絶対にお忘れにならないでください! 私たち歯科医師は、必ずその虫歯、その患者さんの将来にわたって、これがベスト!という治療を自動的に選択し治療させてもらう人種です。お金も大切ですが、歯科といえども、まず最良のものを選ぶべし!、と教育されています。一方、何事も妥協の産物である、ということも十分に理解しています :)
とことん話し合ってください!

そもそも虫歯の治療開始前に「自分は虫歯の治療はしっかりして欲しい。でも詰めるか、被せるか、多少のリスクはあってもなるだけ自分本来の歯を部分的にでも残したい!」とはっきり歯科医に伝えたり、予算を伝えるのも、お互いに良いことだと思います。
もし、ギリギリになってしまっても、考える時間が必要なら、はっきりその旨をお伝えください。主治医は快く待ってくれるでしょう。

繰り返しにもなりますが、最近よくあった症例です。それまでなんともなかった人が、急に金属アレルギーになられ、結局段階的にお口の中の保険の金属材料を自己負担のセラミックに交換しました。こんな花粉症のようなことも頻発しています。
お一人の女性の方は、後で考えると数年まえからネックレスやその他のアクセサリーもプラチナ系に変えておられたそうです。つい最近、立て続けてそんな患者さんがおられました。金属のかぶせ物と、金属の薄い被せ物の表面にセラミックを焼き付けたもの、金属は全く使わずフルセラミックのいずれも3本連結の奥歯のブリッジというワンピースで作るものです。金額を含めそれぞれの長所短所をご説明していた時に、患者さん(お二人とも女性です)が、そういえば最近首に発疹ができ、ネックレスはプラチナしかできない、とおっしゃいました。結局高価ですがフルセラミックのものを選ばれました。私も、患者さんの選択がベストだと思いました。

自己負担していただく必要のあるものの価格は、当院のFBの1915年7月21日前後のポストに記載しております。個々のケースで若干の変動はありますが、基本の価格は変わっていません。ご参考にご覧ください。


さて、まとめてみましょう。
① 使用できるマテリアルは、決して一つではありません!
② 「保険」の材料でも機能的(噛むということ)には何の問題もありません!
③ どんなに良い材料を使っても、肝心に歯が歯周病などのよりグラグラになってしまい抜かなければならないようになれば一緒です。これは治療した歯、そうでない歯に関ら  ず、3ヶ月に一度、最低でも6ヶ月に一度はクリーニングも兼ねてメンテナンスにお越しください!


しかし余談ですが、3〜4連結のノンメタルのフルセラミックのブリッジは芸術品です。色調、形態、また表面の顕微鏡レベルでの滑沢差で歯垢など汚れもつかなく衛生的で、本当に最高の作品です。、、、ここだけの話ですが、しばらく眺めていたくて、患者さんのお口の中に接着するのを待っていただきたい時もあります :P

ご参考になったでしょうか? 質問や、セカンドオピニオンとして聞きたい等なんでも結構です。いつでもご連絡ください :)
 

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2016年7月26日 火曜日

「歯科での局所麻酔」!、、、(汗

今回は「麻酔」についての当院の、というより私の捉え方をお話ししたいと思います。

もちろん、皆さんが「麻酔」=「注射」を嫌っておられることは重々承知しています。それは充分に分かった上でお話しさせていただきますので、皆さんもちらっとお読みください。

まず、歯を抜くときはもちろん、歯を削る、歯の神経を取る、時には歯石を取る、などには麻酔が必要なことは、どうかご理解ください。
嫌われる事を覚悟の上で言えば、まだ神経のある歯の、詰め物を作る時に我慢してくださいね。という先生も多くいらっしゃいますが、私は患者さんの同意があれば他院の先生に比べても「麻酔」を多用する歯科医師だと思います。

「麻酔」する場合の理由は大きく3つあります。まずその前に、神経のある歯の痛みはどのように起きるのかを、いつも患者さんにチェアサイドでお話ししているように簡単にご説明します。


左の模式図の中で、神経を守っている最後の組織である象牙質。図ではその中の放射線状にある線は大雑把に書かれていますが、実際は顕微鏡レベルでのパイプ(象牙細管と言います)です。その中に体液が入っていて、普通は外界側よりに溜まっているその体液が、何か刺激があるとパイプ内を神経側に移動し、イメージ的には、その体液が神経を圧迫して痛みとなって感じることになります。

知覚過敏で冷たいものが滲みる、という時も基本的に同じことが起こりますので、このパイプの外界側の出入り口を封鎖して体液の移動を止めて痛み(この場合は軽い痛みですので、患者さんは滲みる!と言われます)の発生を抑え込む処置もします。歯茎との境目の歯面コーティングですね。

以上が簡単な痛みの発生システムです。、、、ま、これを知っているから大丈夫!というものではなく、象牙細管の出入り口を外界に露出させないために、力を入れて横磨きをせず、なるべく「エナメル質」を歯ブラシの磨耗で無くさない。というような使い方をしていただくと効果的です。



さて、「麻酔」をする3つの理由の1つ目は、当然、歯を抜いたり歯の神経を抜いたり、などの治療に際して必ず必要な場合です。
ただ、「麻酔」に対するその患者さんごとの感受性や、「麻酔」する部位の炎症の程度によっては「麻酔」が充分に効かない場合もあります。そのような時は、むやみに「麻酔」の使用量をどんどん増やすのではなく、効かないなかでも可能な範囲で処置をさせていただき、次回以降、通常2〜3回の通院回数後、再度「麻酔」させていただきます。
「麻酔」の効きにくい体質の方も確かにおられますが、1回目はそうであっても2回目はほとんど、全員と言っていいほどの方が「麻酔」が効くようになっておられます。
これは全くの私感ですが、おそらく歯科の「麻酔」の手順がお分かりになり、心の余裕ができる。交感神経系の緊張が少なくなった事がその原因かと思われます。

それとは別に、医師、歯科医師はどのような処置であれ、GOとSTOPをはっきり見極めれる事が大切な資質と思います。決して患者さんの不利益になる無理はしない、私はいつも自戒を込めて心の中で繰り返し、自問しています。
 

「麻酔」を使う理由の2つ目は、治療中の患者さんの心の余裕の確保、です。
今日は痛みがない!、、、という患者さんの安心感を大切にしたいと思います。 例えば、腕に何針もぬわなければならないケガををしても、初めの「麻酔」処置が見ようと思えば見れるので、人によっては針の入る、その瞬間だけグッと我慢し、あとは涼しい顔で自分への処置を見ている。という方もいます。
が、歯科は嫌いだ!という方は、口の中の治療は見えないのでそれが怖さを持続させ、疲労困憊して嫌だ、という方が大半です。
でも「麻酔」さえさせていただけたら、そんな方でも少しは緊張がなくなり、中にはいつものように陽気な話で盛り上がりながら治療も終了、という方も多くいらっしゃいます(笑

3番目の理由は、患者さんに歯科治療に対して自信を持っていただけることです。嘘のように苦手意識をなくしてもらえるのです!
みなさんお方がよくご存知のはずです。歯科においても「麻酔」はそのものが一つの処置です。充分な心の準備が必要な方も多くいらっしゃいます。
その「麻酔」が完了した時には、みなさんホッとした気持ちとともに、ある種の達成感を感じられているような表情をされ、それまで無口だった方が、楽しくしゃべられるようになってくださいます。


私たちは歯科治療用のチェアにお座りになるでも、実際に血圧が上がる方も多いことを常に念頭に治療させていただいています。
上記の3つの主な理由から「麻酔」の必要の有無を判断していますが、1回でも当院に来られた方はご存知でしょうが、よほどの急患を覗いて、初回からいきなり「麻酔」は決してしません。「次回は麻酔をして治療しましょう」と必ずお伝えして患者さんの予定と擦り合わせてから行います。

また実際の「麻酔」も私はまず表面麻酔を基本5分以上してから、電動注射器を用いて行います。
この
上記の画像にもある、この電動注射器の利点はまず、麻酔液の注入が電動ですので極めて細い注射針、実際には「31G」針の緒系はなんと0.28mmです。0.26mmの針も使いましたが、口内炎状の傷が多発しましたので、今は直径0.28mmを普段使用しています。その直径だけでも注射針の刺入による痛みは格段に小さくなります。
そしてもう1つは、注射器が簡単に言えばマイコン制御されていて、その人の、その時の歯茎の硬さや、実際に麻酔液を注入する骨膜と顎の骨も密着度の変化を刻々とリアルタイムで完治し、自動的に感知して麻酔液の注入力やスピードをコントロールしてくれることです。
麻酔液の使用量も最小にできましし、もちろん痛みも最小です。

以上、「麻酔」には実際的な必要の有無以外に精神的な好効果もありますので、ご興味のある方も含め、「麻酔」処置をご希望の方は遠慮なくお申し出ください。

ただし、局所といえどもリスクも必ずあります。この点において、最終的な「麻酔」の使用の可否は私が責任を持って決めさせていただきます。

「麻酔」の事などより、もっと重要度の高い事が多くあるだろう!と言われる先生もおられますが、一臨床医として患者さんの目線で見れば、案外と治療の最初の第1歩といっていい「麻酔」が一番大切な事ではないかと思います。

ご参考になったでしょうか? ご質問、お問い合わせ等何でもご連絡をください! :)

 

 

 
 
 

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2016年7月12日 火曜日

「ガムピーリング」

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こんにちは、八木歯科医院です。

レーザーによる歯茎のメラニン色素の除去を「ガムピーリング」と言います。

この患者さんはメラニン色素除去の前に、同じくレーザーで歯のホワイトニングをしました。またホームブリーチングのセットも購入され、当院でのレーザーブリーチングの後もご自宅で時々ホームブリーチングを続けておられます。さすがに今のところは歯の表面の汚れ(ステインとも言います)は無く、綺麗ですよね!

さて、歯茎のくすみの除去(沈着したメラニン色素除去)は如何でしょう? 反射等で見にくいところはありますが、歯科医師としては満足していただけるのでは?と思います。

画像は上顎の歯茎を見ていただいていますが、下顎は計3回に分けてレーザーを当てました。下顎の歯茎は上顎の歯茎に比べ、たいへん薄く、注意深くしないと、すぐに歯茎の直下の骨膜を傷つけてしまいます。女性は特に歯茎が薄いので、細心の注意が必要です。

ただ、歯茎のメラニン色素は一度除去すると、ほとんどの方は再除去の必要がありません。また、レーザーの歯茎への照射も表面麻酔のみで充分に痛みを感じないようになりますので、ご希望の方はご安心ください :)

 


 

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