doctorからのブログ

2016年7月12日 火曜日

夏の口腔ケア

おはようございます、八木歯科です。
今週は雨マークの多い天気予報となってますね。今朝も本町は雨です。

今回のテーマは、「夏の口腔ケア」と何か特別なことのようにしましたが、ごく普通のことばかりです。
強いて言えば、この時期に私が患者さんに尋ねられた時にお伝えしていることです。ご参考になることが少しでもあれば良いのですが、、、。

① 夏は辛いものや脂っこいものを食べる機会が多くなりがちです。これらは粘着力が比較的強く、プラーク(歯垢)や歯石を形成し易く、それらは歯周病菌の増殖する温床となりますので、1日1回は歯磨きにしっかり時間をかけて、丁寧に磨きましょう。

② 食中毒の防止も考えましょう。食中毒は1年中発症しますが、湿度や気温が上昇し細菌が繁殖し易い状況の夏は特に要注意ですね。
食中毒を起こす菌の中でも、黄色ブドウ球菌は通常時でもプラーク(歯垢)中にも多く含まれていますので、それらが新しく侵入してきた黄色ブドウ球菌と合流して、より食中毒発症のリスクが高くなります。このような悪循環を起こさないためにも、歯磨きでしっかりプラーク(歯垢)を取り除くようにしてください。
 

③ これからのシーズンはエアコンなどで室内の空気が乾燥し「ドライマウス」に似た状態になり易いです。「ドライマウス」の一般的な症状にもちろん「口の中が乾く」の他、「口腔の乾燥によってしゃべりにくい」「舌が痛くなる」「口臭がする」などの自覚症状のあるもの以外に、歯の表面を自動的に洗浄してくれ、その抗菌作用で歯面を守ってくれる唾液の存在が少なくなり、知らない間に虫歯が発生し易い環境になっている時があります。

余談ですが、「ドライマウス」の全身的な原因には、糖尿病、腎障害、貧血、シェーグレン症候群などが主にありますが、ストレスなどの神経性疾患、抗うつ病などに対する薬の副作用もあります。
何れにしても、主原因に加えエアコンなどで空気が乾燥することで、「ドライマウス」の症状がより進行してしまうこ事も考えられますので注意してください。



以上、いつも私が患者さんにお話しさせていただいている事です。当然の事ばかりですが、体もお口も無事に暑い夏を乗り切りましょう! :)
上記以外で個々にご心配な点がありましたら、どうぞお電話でも結構です。ご相談ください。私ども歯科で不明な場合は、医科の友人に問い合わせてお答えできるようにいたします。


 

 

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2016年7月10日 日曜日

7月14日(木曜日)〜18日(月曜日)「海の日」休診のお知らせ

表記の通り、14日(木曜日)から18日(月曜日「海の日」)までの5日間を前半の14日、15日の研修を合わせて、5日連続の休診とさせてください。
患者様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうかご了承ください。

なお、14日(木曜日)と15日(金曜日)は受付は午後4時まで医院内にて待機しています。何かございましたら、ご連絡ください。

重ね重ねとなりますが、患者様のご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
 

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2016年7月 1日 金曜日

「歯周病」を治すと「糖尿病」が良くなる!? その4

こんにちは、本町の八木歯科医院です。

さて今回は「歯周病」シリーズの4回目、一区切りの回としたいと思います。とは言いましても、ブログを読んで終わり、というのではなく、これをきっかけに、今は軽度の歯周病の方も、より関心を持っていただき、これから進行を食い止める参考にしていただけたらと思います。

ではいつものように、金崎伸幸先生の「歯周病専門医が教える 糖尿病がよくなるとっておきの方法」と、相田能輝先生の「医者は口を診ない 歯医者は口しか診ない 医科歯科連携で医療は大きく変わる」を中心に要点を紹介してみましょう。

さて今まで「歯周病」で相互に重症化する「糖尿病」、将来は透析にもつながる「糖尿病性腎症」、そして日本人の死因の2位、3位となる「心疾患」「脳血管疾患」の大きな原因となる「動脈硬化」を見てきました。

この他にも、歯周病が重度になるに従ってリスクも大きくなる重要な病気を両先生はいくつか挙げておられます。私独自の判断でより重要と思われる病気を列挙してみます。

① 低体重児出産、早産
  歯周病にかかっている妊婦さんと比べ、歯周病にかかっておられる妊婦さんでは、低体重児出産リス  クは7.5倍、初産では7.9倍にもなります! これはタバコやアルコールによる影響(2倍未満)より  ずっと重大なリスクです。また、早産のリスクはもっと早くから知られていました。
  これには、「悪玉」歯周病菌Pg菌が大きく関与しています。
  
  これに加え、妊娠している女性は、妊娠によって分泌が増える女性ホルモンの影響により歯周病自体  になり易く、特に注意が必要と思われます。

② アルツハイマー型認知症
  日本も高齢化社会となり、認知症の患者さんが急増しています。予備軍も含めると800万人以上と言  われています。これは65歳以上の高齢者のなんと15%に当たる数字となります。
  認知症の中でも、アルツハイマー型認知症の発症に先ほどの「悪玉」歯周病菌のPg菌の出す内毒素が  関与しているという研究結果が出ました。まだ研究途中のデータですが、認知症の発症においても歯  周病が大きな役割を持っているのかもしれません。

③ 関節リウマチ
  関節リウマチの患者さんは歯磨きがうまくできない方も多く、歯周病になりやすい方が多いようで   す。ご家族の毎回の補助と、定期的な歯科医院でのkリーニングが必要となります。

  一方、歯周病が関節リウマチをより悪化させている可能性もありのです。ある患者さんが重度の歯周  病を治療することで、関節リウマチが改善された研究論文があります。

また話は少し違いますが、一般の歯科医院で私たちが撮らせていただくお口全体のレントゲン(パノラマレントゲンと呼んでいます)から骨粗鬆症の診断が可能であるとの県境雨も長野県の田口先生の元で行われています。同様に、パノラマレントゲンから検出された骨密度から乳癌の早期発見の可能性も研究されています。
 

今回、計4回にわたり「歯周病」をいろいろな面から、みなさんと一緒に見てきましたが、種々の文献を読み返すことによって、私にとっても新しい発見もあり、大変有意義なものとなりました。
今後私たち歯科医師はお口の中の治療だけでなく、絶えず来院された患者さんの全身の病気の早期発見や、リスクの軽減を含めた、その方のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上にもっと関与できるものと思っています。

歯の痛みの有無に関係なく、全身の健康維持、全身の病気の早期発見、予防、症状の改善に、歯科医院をもっとお気軽にご利用ください。
私たち歯科医師も他の専門機関との連携など万全の体制で準備してまいります。
全国の歯科医師は、一生が勉強、今後とも常に新しい知見を吸収し、少しでも皆さんのQOLの向上のお役に立てれば幸いです。

4回にもわたるシリーズをお読みいただき、本当にありがとうございました。


 


 


 

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2016年6月27日 月曜日

「歯周病」を治すと「糖尿病」が良くなる!? 「動脈硬化」

おはようございます、八木歯科医院です。

前回、前々回と「歯周病」と「糖尿病」を軸に最新の情報をお伝えしました。

今回は金崎伸幸先生の「歯周病専門医が教える糖尿病がよくなるとっておきの方法」を中心に要点をご紹介したいと思います。

さて、日本人の3大死因は「悪性新生物」、「心疾患」、「脳血管疾患」ですが、2番目と3番目の心臓あるいは脳周辺の疾患の多くに動脈硬化が大きく関係しています。そしてその動脈硬化が歯周病によって引き起こされていることが解明されてきました。

歯周病菌はお口の中にあっては、歯の表面や、歯と歯茎の間の特に深くなった歯周ポケット内にネバネバしたプラークを形成し、歯周病をより悪化させていますが、同時に場合によっては血管内に入り込み、冠状動脈などいろいろなところで「アテローム性動脈硬化」を起こす原因となっています。

「アテローム性動脈硬化」は簡単に言えば血管内壁にコレステロールなどでできたどろどろの粥状物質(これをアテロームと言います)が溜まり、血液の流れを悪くする事です。

この「アテローム」の形成の一部を、血管内に侵入した歯周病菌が起こしています。

このドロドロの粥状物質は溜まってくると昆布のように血管内部に出っ張ってきますが、この出っ張りは、お口の中の歯垢と同様に「プラーク」と呼ばれています。歯周病菌はお口の中でも、全身の血管内にも「プラーク」を作っているのですね!

「アテローム」の出っ張りで狭くなった血管では血流が悪くなり、ひどくなると血栓が作られたり、また流れてきた血栓が詰まり、先述の心疾患、、、心筋梗塞、脳血管疾患、、、脳卒中、脳出血、脳梗塞が引き起こされます。

また、本来は無菌状態であるはずの血管内に歯周病菌が侵入した状態を「菌血症」と言いますが、これが感染性心内膜炎の大きな原因となります。心臓弁の手術をされたことのある方は特に注意が必要です。抜歯に限らず、歯の治療に際しては、その旨を歯科医にも一言お伝えください。

一般にビフィブス菌など腸内細菌の存在は有名ですが、お口の中にも正常な状態で300〜700種の常在菌がいます。
その中で、「悪玉」の歯周病菌は主に5種類です。
Pg菌、Td菌、Tf菌、P、Aa菌です。

これら「悪玉」歯周病菌は、その他の菌が作る歯の表面の「バイオフィルム」内、および4mm以上の深さがあり酸素の届きにくい歯周ポケット内で増殖しています。

皆さんも、私たち歯科医師も、この事を念頭に日々のメンテナンスをすることが大切になります。
最後に、そのメンテナンスの要点です。

⒈ 「ながら」歯磨きは大いに結構!:) テレビを見ながら、お風呂につかりながら、5分以上時間をか   けて、丁寧に1本1本の歯を磨きましょう!

⒉ 「フロス」を積極的に使ってみましょう! 私個人的には毎日でなくても良いと思います。週に2〜   3回は、歯ブラシの後に「フロス」で歯の間を掃除しましょう。歯ブラシだけでのプラーク除去率   は58%ですが、「フロス」を併用すると86%になります!

⒊ 「歯ブラシ」を意識して選びましょう! はじめは歯医者さんで、どんな歯ブラシが自分に合ってい   るのか? 遠慮なくお尋ねください。可能であれば最初の1本を歯医者さんで買っていただき、以   後の参考にする事も良いと思います。

⒋  食事の時は何回もよく噛んで食べましょう! 噛む事は脳を活性化させたり、噛む事ではの表面の   汚れが自動的に取れる、などメリットがたくさんあります。

⒌  歯科医院でのメンテナンスは「3か月に1回」を目標にしましょう! 先述した「バイオフィル    ム」や深い歯周ポケット内で「悪玉」歯周病菌が毒素を出し始めるのが役3か月です。そのタイミ   ングで「悪玉」歯周病菌を除去しましょう。

⒍  唾液がよく出るようにしてください。先述した「よく噛んで食べる」も唾液の分泌量が増えます。   唾液には強い抗菌作用があるので、たくさん分泌されて、そのことで「悪玉」歯周病菌を少しでも   減らしましょう。寝る前に「キシリトール100%」のガムを軽く噛むのもいいでしょう :)

以上、参考になったところはあったでしょうか?
歯科医院は虫歯の治療や、入れ歯を作るだけのところではありません。痛い歯がなくても、また、歯石を取るのもちょっと痛いですが、1つは歯周病治療を通して、全身のコンディションも良くしていきましょう!!

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2016年6月23日 木曜日

「歯周病」を治すと「糖尿病」が良くなる!? 「糖尿病性腎症」

前回は歯周病に関連して糖尿病の話をしました。今回は「糖尿病の三大合併症」、「糖尿病性網膜症」「糖尿病性神経症」「糖尿病性腎症」の中で、最後の「糖尿病性腎症」についての興味深い本を読みましたので、なるべく簡潔にしてご紹介したいと思います。


 

その本とは、相田能輝先生の「医者は口を診ない、歯医者は口しか診ない 医科歯科連携で医療は大きく変わる」医薬経済社刊 です。

ぜひ手にとってご覧ください。もちろん、当医院の待合室にも置いています。

以下、主な部分をご紹介いたします。


「現在、全国で約30万人の末期腎不全の患者さんが透析治療を受けておられます。今も毎年およそ1万人の方が発症されているそうです。

腎不全を引き起こす代表的な慢性腎臓病がIgA(免疫グロブリン)腎症です。
IgA腎症はゆっくりと、しかし確実に進行して、約30年でほぼ半数の患者さんが透析や腎臓移植が必要となります。

腎臓病を早期発見する方法は検診時の尿検査で、「タンパク尿」や「血尿」の発見がカギとなります!

1998年までは透析の第一原因はIgA腎症でしたが、1990年代に入り、糖尿病の増加に伴い「糖尿病性腎症」の患者さんが爆発的に増加しています。

「糖尿病性腎症」の場合、すでに全身の血管の傷みが激しいために、心筋梗塞や脳卒中を起こし易く、透析開始患者さんの5年生存率は約50%となっています!!

「糖尿病性腎症」はIgA腎症と違い検診では「血尿」ではなく「タンパク尿」が出ることがとky長で、早期発見、早期治療が最重要となります。

IgA腎症は仙台市の堀田修先生の大変なご尽力で、「扁摘パルス療法」が確立され、今までは治らないという事が半ば常識となっていたIgA腎症は治る病気となりました。

糖尿病性患者さんのうち、Ⅰ型、Ⅱ型を問わず「糖尿病性腎症」を発症されるのは30〜40%で、すべての糖尿病患者さんが「腎症」を発症されるわけではありません。しかし、30〜40%は高確率です!

糖尿病から腎臓に炎症を併発するメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、現在多くの医師が「病巣感染」が関わっているのでは?と考えています。、、、「歯周病」です。

「糖尿尿性腎症」は発症から約10年で透析が必要なレベルにまで進行してしまいます。

そうならないように歯周病治療、禁煙など歯周病予防のための口腔ケア、また、もう一つの「病巣感染」の原因となる慢性上咽頭炎を少しでも解消するため、呼吸を口呼吸から鼻呼吸に改善する、などなどするべきことはいっぱいあります。」

今回は以上です。うまく要約できているのか不安ですが、もし上記のことに少しでも該当されている方は是非早くに行動に移られることをお勧めします。
私たちに与えられた時間はそう長くはないかもしれません!

一番焦っているのは私かもしれませんね、、、
 

投稿者 八木歯科医院 | 記事URL

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